バウンダリーとは「ここまでが自分」の線
バウンダリーは、自分と他人のあいだにある心理的な境界線を指す言葉です。壁のように相手を遮断するものではなく、どこまでが自分の責任でどこからが相手の領域かを区別する線と説明されます。
線があると、相手を思いやることと自分を犠牲にすることを分けて考えられます。優しさをやめる必要はなく、優しさの範囲を自分で決められるようになる、というイメージです。
境界線があいまいになりやすいサイン
当てはまるものが多くても、あなたが弱いわけではありません。役割として求められてきた結果として身についた反応であることも多いものです。
- 断ったあとに長く罪悪感が残る
- 相手の機嫌を自分の責任だと感じる
- 予定を聞かれると、自分の都合を後回しにして答える
- 話を聞くだけで疲れ果ててしまう
- 嫌だと思っても、その場では笑って合わせてしまう
3つの領域に分けて考える
すべてを一度に決めなくて構いません。いま一番つらい領域から1つ、線を言葉にしてみてください。
| 領域 | 線の例 | 伝え方の例 |
|---|---|---|
| からだ | 触られたくない部位がある | ここは触らないでください |
| 気持ち | 相手の機嫌の責任は負わない | そう感じたんですね、と受け止める |
| 時間 | 夜◯時以降は連絡を見ない | 夜は返信が遅くなります |
| お金 | 貸し借りはしない | お金のことはお断りしています |
| 情報 | 話したくないことは話さない | その話は控えさせてください |
断り方の型を用意しておく
- 受け止める(誘ってくれてありがとうございます)
- 結論を短く言う(今回は控えます/できません)
- 理由は最小限にする(予定があって、体調を考えて など)
- 代案は出したいときだけ出す(また今度なら など)
- そのあと説明を重ねない(沈黙で締めてよい)
サービスを利用する場面での境界線
女性用風俗(女風)のように人と過ごすサービスでは、事前に境界線を伝えておくことが自分を守る手立てになります。触れられたくない部位、避けたい進め方、話したくない話題などは、予約時に文章で伝えておくと当日に言い直す必要がありません。
なお、女風は本番行為を禁止しているサービスです。禁止事項はお店が定めており、利用する側も守る前提になります。境界線を伝えることと、ルールを守ることはどちらも同じ土台の上にあります。
線を越えられたと感じたときの動き方
その場で違和感を覚えたら、遠慮せず中断を伝えて構いません。伝えづらいときは短い言葉でも十分です。終わったあとに気持ちが落ち着かないときは、店舗の窓口へ事実を伝えるという手段もあります。
身の危険を感じたときは、その場を離れて警察や公的な相談窓口に連絡してください。つらさが長く続く場合は、ひとりで抱えず心療内科・精神科やカウンセリングなどの専門家に相談することをおすすめします。