知らないのは、あなたの不注意ではない
性に関する教育の内容や量は、世代や地域、学校によって大きく違ってきました。知らないことがあるのは学ぶ機会が限られていたからで、恥ずかしいことではありません。
また、大人になってから学び直す人は増えています。医療者や公的機関が発信する分かりやすい資料も公開されており、独学でも土台をつくれる環境になってきました。
学ぶ範囲を整理する
一度に全部を学ぶ必要はありません。いま気になっている分野から1つ選ぶだけでも十分です。
| 分野 | 学ぶこと | 主な情報源の例 |
|---|---|---|
| からだの仕組み | 生理周期・妊娠の仕組み | 公的機関・学会の資料 |
| 避妊 | 方法の種類と特徴 | 産婦人科・医療者監修の情報 |
| 性感染症 | 予防と検査の考え方 | 保健所・医療機関 |
| 同意と境界線 | 断る・確認する言葉 | 公的な啓発資料・書籍 |
| 心のこと | 距離感・関係の築き方 | カウンセリング・専門書 |
情報源を見極めるポイント
体験談は参考になる一方で、そのまま自分に当てはまるとは限りません。判断の土台にするのは、公的機関や医療者による情報にしておくと安心です。
- 誰が書いたか(医療者・公的機関の監修があるか)
- いつの情報か(更新日が新しいか)
- 出典が示されているか
- 「必ず」「絶対」など断定が多すぎないか
- 商品やサービスの購入に強く誘導していないか
無理のない学ぶ順番
調べて分からないことは、医療機関で質問できます。「聞いてよいのか」と迷う内容でも、医師や看護師にとっては日常的な相談です。
- 自分のからだの周期や体調の記録をつけてみる
- 生理・妊娠の仕組みなど基礎を1つ確認する
- 避妊や検査など、必要性の高い分野を調べる
- 同意・境界線の考え方に触れる
- 分からないことをメモして、受診時に医師へ質問する
人と話すときの言葉を持っておく
知識があっても、その場で言葉が出ないことはよくあります。あらかじめ短い言い方を用意しておくと、必要なときに使えます。「それは今日はしたくない」「確認したいことがある」といった短い文で十分です。
相手に伝えることは責める行為ではなく、お互いの安全のための確認です。言いにくい場合は、口頭ではなく文章で伝える方法もあります。
サービス利用の場面で学べること・学べないこと
女性用風俗(女風)を利用する中で、コミュニケーションや距離感の取り方について気づきを得る人もいます。緊張の伝え方や希望の言い方といった実践的な部分は、実際のやりとりの中で身につく面もあるでしょう。
一方で、避妊や性感染症、体の症状に関する判断は医療の領域です。セラピストは医療者ではないため、そうした相談は医療機関で行ってください。また、女風は本番行為を禁止しているサービスである点も前提として押さえておきましょう。